サラリーマンとして安定した収入を得ていても、終身雇用の崩壊や定年年齢の引き上げ、2,000万円以上の貯蓄が必要といった無責任な発言が飛び出す中で、将来への不安を抱える人は激増してますね。
そんな動きを踏まえ、副業がブームになるのは自然の成り行きです。
副業には様々な種類があると思いますが、その中でも王道的なものとして不動産投資があげられます。ここでは、サラリーマンが実施すべき不動産投資のメリットについて詳しく見ていきます。
もくじ
メリット1.副業禁止規定があっても始められる
副業解禁の流れが高まってきたとはいえ、まだまだ多くの日本企業で副業は禁止されています。中には制度はあるものの、事実上無理な条件をつけることで、実態としてはほとんど機能してない会社も、、
とはいえこっそり副業する人も増えていたりして、まさに過渡期な状況です。
そんな中、やはり会社が気にするのは、副業をやることで本業に悪い影響が出ないかどうか。
例えば職務中にデイトレードでチャートばかり見ていては、さすがに会社もあなたの副業を問題視し始めますよね。
そういった意味で、不動産投資は不動産管理会社に業務のほとんどを委託できるため、株式投資やFX投資のようにチャートをこまめにチェックするようなことは不要です。基本的に業務時間に動く必要はありませんので、本業に影響する度合いは極めて少なく、サラリーマンには好都合といえます。
また、不動産の場合、事業的規模で行わなければ「業(ぎょう)」としては認識されませんので、「5棟10室」という基準を守れば、基本的には副業として問題があるレベルには扱われないんですね。
例えば親から財産相続を受け、昔済んでいた戸建てを賃貸に出す。そうしたケースは普通に発生しますし、それを会社が「副業だ!」と騒ぎ立てることはありませんよね。
でも、戸建てで5棟、アパートなら10室以上になってくると、さすがにそれは「業(ぎょう)としてみなす。問題だ!」と言われかねません。
つまり戸建なら5棟、アパートなら10室以上が「事業か/そうでないか」の分かれ目となりますので、ぜひこのラインを意識した運営を検討してみてください。
ちなみにサラリーマンでありながら、事業規模にまで拡大したい方は、「サラリーマンの副業がバレないための方法」をご覧ください。
メリット2.ほぼフルオートで運営できる
この「フルオート」と言う概念、特にサラリーマンが副業する上ではとでも重要です。
そして不動産投資は、最初の物件購入時こそ動き回る必要がありますが、一度運営を定着させてしまえば、その後は基本的に何もやることはありません。
ワタクシも不動産投資を始めて6年になりますが、初めにいろいろと仕組みを作りましたが、その後は基本的にすべて管理業者様にお任せです。
物件は私が住む街からはるかに離れてますので、なおさらすべてを委託する必要があります。それこそ入退去の立ち合いから募集・契約の手続き、家賃遅延の対応、問い合わせの一次受け、物件の補修・リフォームまで一括でお願いしています。
たまに管理会社の社長と飲みに行くのですが、そうしたこともまた楽しいですね。
このように、基本的にフルオートで運営することができるので、本業があるサラリーマンにとっては大きな魅力です。
メリット3.市況に左右されにくい
もちろん物件がある場所にもよりますが、人口減の時代とは言え、人が生活する上で住居は必要不可欠な存在です。
不景気になったからと言って、いきなりなげうって出ていくことはできません。
もちろん数カ月後にだんだんとヒトが出ていくことはありますが、景気動向の影響を受けるスピードがだいぶ遅いという特徴があります。
このあたり、例えば最近注目されているYouTuberのように、いきなりGoogleからバン(不適切とみなされてアカウント停止状態になる)ようなことはありませんし、金融機関からの借り入れ返済が終わっていれば、究極家賃を半分に設定したとしても運営を継続することができます。
もちろん、土地の場所によるところはありまして、例えばどこかの山奥にポツンと一軒家的な土地を持っていても、、まぁ収益化はできません。当然ですね。
一方で東京の駅近物件を持っていれば収益化が簡単なのは想像の通りです。
あとは費用や利回り、中古物件を買う際には間取りや残存の耐用年数などが大事になってくるわけですが、そうした物件は、たとえリーマンショック級のことが起きて、退去者がでたとしてもまた入居者を得ることができますし、そうした意味で、市況の変化は受けにくいということができます。
メリット4.生命保険や年金を補完できる
サラリーマンが不動産投資を始める場合、多くの場合は金融機関の借り入れが必要になります。そして投資用物件を購入する場合には、「団体信用生命保険(だんしん)」への加入が義務づけられるケースがほとんどです。
この団体信用生命保険、融資を受けた本人が死亡または高度障害になった場合に残債が保険会社によって支払われるというもので、つまり(本当はあってはいけないのですが、万が一)そうした事態に陥った場合には残債がなくなるため、残されるご家族に無借金の不動産を残すことができます。
生命保険に入り、亡くなった際に遺族に保険金が支払われる構図に同じですね。
普通の生命保険は収益を生みませんが、不動産と言う形で収益を生みつつ、生命保険としても機能するのであれば、、一つの考え方としては”あり”です。
また、不動産投資の場合、将来引退した後でも定期的に収入があるのはいいことですね。
年金さえあれば老後の心配をしなくてよかった時代はもう崩壊していますので、自分たちで老後の資金を確保する意味でもおすすめします。
メリット5.サラリーマンは銀行の融資が通りやすい
銀行は、社会的信用の低い人や返済能力のない人にはお金を貸してくれませんが、毎月、安定して給与を受け取るサラリーマンは、融資をする金融機関の視点で行くと優良な貸し出し先となります。
このあたり、どっぷりとサラリーマンをしていると気づきにくいですが、実は結構優遇されていて、ワタクシが最初の物件を購入するときでも、売買業者からは「まぁ、ダメと思いますが、一応出してみましょか!」と言われつつ、最終的には「是非融資させてください!」と言われました。
後で聞くと、サラリーマンでそれなりの安定した収入を得ていたことが大きかったようです。
蛇足になりますが、よくフリーランスでアフィリエイト”だけ”をしている方が不動産投資をしていないのは、つまり銀行からすると信用力のある状態に見えないということ。彼らが融資を受けようとしても、銀行が貸してくれないんですね。これ、良い/悪いということではなく、事実として日本の金融機関はそうした目で見ているということです。
せっかくサラリーマンとして活躍されているのなら、そのメリットは存分に享受したいところですね
押さえておくべきデメリット
今まで、不動産投資のメリットをいろいろ書いてきましたが、当然デメリットもあります。
表もあれば裏もありますよね。
不動産投資で真っ先に挙げられるリスクは「初期投資が大きい」ことと「空室リスク」の2つです。
そのほか火災リスクや家賃不払いリスクも上げられますが、これらは火災保険や地震保険、家賃保証に加入するなどしてリスク回避可能です。
しかし「空室が多くなり、多額の初期投資を返済できない」自体に達すると、これはもう最悪で、「不動産投資は失敗する」と言う結論になってしまいます。
押さえるべきは、やはり物件の場所でして、もちろん一等地は資金的に狙えませんが、明らかに需要の少なそうな場所は避けるべきです。
このあたりのポイントは別の記事で記載しますが、不動産投資を始められる場合は、この物件の、特に場所に関する目利き力は必須と考えます。
まとめ
いかがでしたか?不動産投資のメリットとデメリット、両方を見てきました。
もちろん「投資」ですのでリスクゼロはあり得ませんが、サラリーマンが現在のポジションを抜け出し、より稼ぐ力を身に着けるための一つの選択肢として、サラリーマンであることを活かして、副業の形態をとりながら稼ぐ力をつけていくために、不動産投資は是非お勧めしたい方法です。