ブログ運営を続けていくと、最初のころは「毎日更新」を目指したりして、とにかく記事の量産を目指したりするものです。
でも、だんだんと記事がたまってくると、よりSEOで上位を目指すために記事の品質向上が大事になってきます。
よく「300記事書いたから量はもう十分。品質向上を目指して半分の記事は削除した!」なんて話を聞きますが、せっかく書いた記事を完全に消してしまうのはもったいない話ですよね。
そんな時に役立つのが、今回紹介するnoindexとnofollow。この2つを適切に指定し、リンクやページの質を維持・向上しながらSEO対策を進めていくことが、更なるステップアップの前提条件になってきます。
詳しく見ていきましょう。
まず検索エンジンの仕組みの理解から始める
Googleに代表される検索エンジンは、検索結果を表示するため、クローラーと呼ばれる自動巡回ロボを活用しています。クローラーは、世界中に存在するウェブサイトから更新情報を集め、検索エンジンのデータベースに格納します。この「格納する」行為を、この世界では「インデックス(index)する」と言います。
インデックスされた情報は、検索エンジンのアルゴリズム(あらかじめ決められたロジック)によって検索順位がつけられ、結果として、私たちのようなユーザーがキーワード検索をすると、ユーザーに最適と考えられる検索結果が上位から順に表示されることになります。
つまり私たちはクローラーがインデックスしてきた情報をブラウザ経由で閲覧していることになります。これが、検索エンジンの基本的な仕組みになります。
noindexとは?
noindexとは、Googleなどの検索エンジンにページを認識させないために、ページごとに指定する属性です。これをオンにすると、その投稿記事は検索結果に表示されなくなります。
正確には、noindexを設定すると、Googleのデータベースにインデックス自体はされるものの、検索結果に出てこない状態となります。
でもちょっと待ってください。ウェブサイトの価値を上げるなら、記事の数を減らすのではなく、逆に数を増やすべきでは?と感じませんか?
確かに、ウェブサイト全体のアクセスを増やすなら一定のコンテンツ量が必要ですが、一方で質の低いコンテンツが乱立するようなウェブサイトよりも、より良質なコンテンツが高密度に詰まったウェブサイトのほうが、ユーザからの支持は得やすいのも事実。。
つまり質の高いコンテンツが厳選されて公開されているサイトの方が、SEO観点での価値は高くなるというわけです。
ただ、冒頭にも述べた通り、せっかく作ったコンテンツを物理削除してしまうのはもったいないですよね。そうした場合に、コンテンツの質が低いと判断できるものにnoindexを設定すれば、記事を物理削除せず、同様の効果が得られることになります。
noindexを積極的に利用することで、コンテンツ自体は残しながらSEOの効果を高めていきましょう。
nofollowとは?
nofollowとは、クローラーにページ内のリンクをたどらせないために指定する属性のことです。
本来、クローラーは、ウェブサイトの情報を取得するために、サイト内のリンクたどりながら、様々な更新情報を自動で収集していきます。
ここにnofollowが設定されているとクローラーがリンクをたどることができなくなります。これにより、自サイトのリンクの質をコントロールできるようになります。
例えば、リンクを設定した宛先のサイトが実は悪質サイトであった場合、悪質サイトの評価がマイナスになることで、そこにリンクを貼っていたあなたのサイトまでマイナス評価をつけられてしまうケースがあります。
そうしたことを防ぐために、nofollowを事前に設定しておけば、自分のウェブサイトの価値を変に下げることなく運営を続けることができます。
また、nofollowを適切に設定すると、クローラーに余計な巡回をさせなくて済みますので、効率的なクローリングが可能になり、SEO対策としてもメリットが多くなります。
このように、外部リンクを掲載する時は極力nofollowを設定する癖をつけておくと、トラブルを未然に防ぐだけでなく、検索順位に好影響を与えられるようになります。
noindexとnofollowは、すぐに反映されない
ブログ運営に慣れてくるとわかりますが、ブログの設定内容はいずれも瞬時に反映されるわけではありません。
クローラーが巡回し、設定した部分をインデックスすることで初めて指定通りに動きだします。
このことはnoindexやnofollowについても同じですので、noindexを指定したのに検索結果に表示され続けている!?といった事態が発生しても、しばらく待つようにしましょう。何日か経過すれば検索結果から消えていきます。
まとめ
ブロガーとしてある程度の記事を量産し、かつ良質なコンテンツを作ることができても、noindexとnofollowの意味合いを正しく理解し、積極的に利用している方は少ないように感じます。
なんでもそうですが、コンテンツを作りぱなしにしていては、せっかく書いた記事が台無しになりますので、ある程度の量・質が確保できた方は、是非質の低いページや外部リンクについてにnoindexやnofollow指定することを進めします。
SEOでじわじわと、より上位表示されやるように仕向けていきましょう。