ワタクシ、サラリーマン。
とある企業でコンサルタントをしているのだが、職業柄、いろいろなお客様とお話する。その中で、最近特に多いなと感じるのが「もう来年はやばい」との声。
特に製造業のお客様が口をそろえて言うのだけれど、要は「今までもあまり芳しくないけど、財務諸表上はまぁなんとか取り繕うことができた。が、今年度〜来年度はもう無理」といった話である。
原因として一番声が大きいのが中国の景気減速。これについてはどの企業も如何ともしがたいようである。ただ、これは前から言われていた話で、ようやく現実のものとなってきただけ。。
一方でもう一つ深刻なのは、日本の大手企業のM&Aの失敗。(まったくの個人的意見です)
これ、実は結構深刻で、キャッシュが多かった数年前、日本企業はこぞって「グローバルに拡大だ!!」といい、M&Aで多くの会社を買い、グローバル売り上げを伸ばしているように見せてきた。
そりゃぁ会社買えば、売上をがちゃんこできるわけだから、単発でいきなり売り上げが伸びるのは当然。言い方悪いが馬鹿でもわかる。が、その後のマネジメントをうまくやっている日本大手企業がどれだけいるだろうか?
会社を買ったはいいが、経営者も人事評価も 会計システムも 何もかも「現状ステイ」とし、シナジー効果を出すどころかコミュニケーションすらまともに取れていないのが実態。。海外現法からは「確かに買収はされたけど、制度も何も変わらないYo!たまに日本人役員がやってきて、日本人の駐在員が接待して、なんか笑顔でOTSUKARESAMA!とか言ってたけど。。結局何がしたいのJapanese!?」ってなもんである。
景気は字のとおり「気」の問題。みんなが「やばい」と思えば本当にやばくなる。加えて構造的にな日本企業のやばさが加われば、、
みんなは「オリンピックまでは大丈夫!」と、念仏のように唱えてるけど、こりゃぁひょっとすると、、
不景気のうねりは皆が思っているより少し前、つまりオリンピックより半年前くらいに来るような気が。。。
いずれにしても、逆にこれから世界経済がドッカンドッカン伸びることは考えにくいので、どちらかというと下がることを念頭に、しっかり準備しておく必要がありそうだ。