みなさまは”パーチェスファネル”という言葉をご存じですか?ガンダムのファンネルじゃないですよ。英語表記で「Purchase funnel」です。
これ、Webマーケティングを考える上でとても大事な概念です。本稿ではこのパーチェスファネルについて、SEOの観点から解説します。
<いきなり結論!>
パーチェスファネルとは、消費者がある商品を認知し、購入するまでの意識の遷移を図式化したもの。
SEOの観点では、初期段階の”認知”ではなく、購入一歩手前の”比較検討”段階の顧客にアプローチするのが定石!
一つ一つ紐解きます。
①パーチェスファネルとは
先にもあげた通り、パーチェスファネルとは、商品者がある商品を認知し、購入するまでの意識の遷移を図式化したものです。
「パーチェス」とは日本語で「購買」、「ファネル」とは「漏斗」。
図で見ると一目瞭然ですね。

パーチェスファネル,Webマーケティング
上の図で”認知”段階にある消費者が、まるで漏斗に濾されるように”抽出”され、その一部が比較検討段階にはいり、最後に購入に至るというもの。
マーケティングの世界では、このパーチェスファネルを常に意識するのが定石。見込顧客の心理状況にあわせ、様々なプロモーションを企画し、実施するわけです。
そしてこのパーチェスファネル、当然SEOの世界でも無関係ではなく、むしろこのファネルを意識した人が、より効率的なキーワード選びをし、アフィリエイト収益に導くことができます。
もう少し詳しく見てみましょう。
②パーチェスファネルの”比較検討”段階を狙うべき!
勘の鋭い方は、上記ファネルの図を見るだけで何となくピンとくると思いますが、我々個人ブロガーが、わざわざ「認知」段階からアプローチしていたら、、
果てしなく時間かかりますし、そもそも物を作っているわけでもないですので”とても大変そう”ですよね?そうした労力のかかる仕事は、たくさんの要員を抱える大企業様に任せるべきで、我々オトナな個人はそうしたことは極力避けるべきです。ではどこを狙うのか?
それは”購入”の一歩手前にいる”比較検討”段階の読者達です。
例えば「居酒屋の予約プロセス」を見てみましょう。
忘年会シーズン、旧友と「久々にどーよ」的な話が出て、「じゃぁ店取っとくよ!」となったとします。大体いつもの場所で、何か面白そうなところがあれば。。ってなもんで、とりあえずGoogleで「新橋、居酒屋、おすすめ」なんてキーワードで検索しますよね?
これ、先ほどのファネルでいうと「検索」段階。つまり、既に「居酒屋」という存在は(当たり前ですが)知っていて、お酒も飲む気満々。じゃぁどこが一番いいか?と言うので、既に相当に具体的な行動に入っているわけです。
ここで個人が「居酒屋というもの自体の啓発目的で”認知”に走ったり、そもそも日本酒をもっと盛り上げたいから”興味関心”に走る」なんてことは。。まぁありえませんよね?その感覚が重要です。
そしてさらに確実にアフィリエイト収益を狙いたい場合はどうするか??当然「検索」よりもっと進んだ段階にある「比較検討」段階の読者にアプローチする必要があるわけです。先ほどの居酒屋の例で行けば、「ググったらこんな面白そうな店が出てきたけど、、いや、ちょっと待てよ?サイトがきれいなだけで、結構口コミ悪かったりしないかな??」と、、ふつうなります。
で、「新橋〇〇居酒屋 口コミ」だったり「新橋〇〇居酒屋 評判」みたいなキーワードでググると、いろいろ評判が出てきて、それでよさそうな店に対して予約・来店することになります。
つまり、アフィリエイト収益を個人で狙うワタクシ達としては、この「口コミ」や「評判」系のキーワードを狙い、「比較検討」段階の読者をイメージして記事を書くことが重要です。そうすると、それを見る人は、もうほとんど出来上がり状態と言いますか、「行く気満々の顧客」なわけですから、あとは背中をひと押しする記事が書ければOKなわけですね。
③ファネルを意識しない記事は意外と多い。
アフィリエイト収益を狙う場合、この居酒屋の例でみたような考え方がとても重要です。
つまり、アフィリエイト記事で狙うべきは、より購入行動に近しい顧客ということ。そして「検索」フェーズもありですが、もっと言えば「比較検討」フーズの顧客を狙うべきということです。
で、居酒屋の例で行けば「何言ってるの?そんなの当たり前なことだし・・」と思われる方もいたかもしれませんが、これが不思議、意外とできていない記事が多いんです。
例えば「転職」をブログのメインテーマにしたとすると、多くの人は「転職のすすめ」みたいな記事から書きたがりますね?
でも、これ、先ほどのパーチェスファネルで行くと、どのフェーズにアプローチしたキーワードかわかりますか?
そう、「認知・興味関心」です。つまり、先ほどの居酒屋の例で行けば「忘年会のススメ」「忘年会では是非日本酒を!」という記事を書いているのと同義なのです。
そりゃぁ。。そうだけど、、そんなもん、いまさら言われなくても気持ちはだいたい固まってるし、、アフィリエイト収益的にはほとんど価値のない記事に。。なっちゃいますよね?
ブログ記事を書く際は、ぜひそうした感覚を大事にしていきましょう。
まとめ
いかがでしたか?パーチェスファネルの全体像と、SEO視点で何を狙うべきか?お判りいただけたかと思います。
そして一番お伝えしたいのは、そうした「購入に近しい記事以外を書くな」ということではなく、パーチェスファネルを常に意識して、より戦略的なキーワード選定&記事作成を行うべきということです。
先ほどの転職の例でいけば、「転職のススメ」を書くのはもちろん「あり」ですが、それがファネルの中でどこに位置するのかは認識した上で、それを購入にまで導く導線を、あらゆる手を駆使して作り上げる必要がある。その繰り返しが、より強いブログ記事の重要ポイントになるということ。
是非このあたり意識して、良い記事を量産していきましょう!